こんにちは。nottecoスタッフの山下です。
シンガポールは、東南アジアの小さな島国(面積は東京23区程度!)ですが、「マーライオン」や「マリーナ・ベイ・サンズ」など、有名な観光地が多くあります!
実はUberがアジアで初めて運用を始めた国がシンガポールなんです!今ではUberに加えGrabなどのライドシェアプラットフォームも活躍しています。
そこで、今回は、シンガポールの相乗り(ライドシェア)に関する法整備と最近の動向について調べてみました。
そもそもUber,Grabってなに?と思った方は以下の記事をチェックしてください!
実は大きな違いがない!?配車アプリを比較!
では、まず最初に、Uber・Grab・タクシーの配車サービスを比較してみましょう!
今回は「461River Valley Rd」から「Marina Bay Residences」までの移動で値段を比較してみました。
➀Uberアプリの検索画面
②Grabのアプリでの検索画面
③タクシーの配車サービスの検索画面
値段(最低金額)をまとめると以下のようになります。全体的に値段に大きな差はないようです!
現地によく訪れ、配車サービスを使う人の話によると、待ち時間・台数・価格ともに大差はなく、待機中の車が付近にあるかどうかで、多少の金額の差が出てくるようです。
シンガポールでUber・Grabのドライバーになるには?
そもそも、外国からの移住者が多いシンガポールでは、海外の免許を持っている人は簡単にシンガポールでの自動車免許をとれます。この免許はクラス3CAの免許です。
このクラス3CAの免許を取得し、さらに10時間程度の講習を受けるとPrivate hire carの免許(PDVL)という免許を取ることができます。2017年2月、シンガポールでUber・Grabを運転するには、このPrivate hire carの免許(PDVL)の取得が義務化されました。
それに比べて、タクシー運転手は、タクシーとPrivate hire car運転手の免許(TPDVL)が必要です。外国人向けでない、日本の普通免許のようなクラス3/3A免許を保有しているという条件に加え、講習時間は25時間と長く、PDVLよりは取得が難しいです。この免許を持っていると、シンガポールの陸運局が認めたタクシーでの流し営業が可能です。
ロンドンのように、タクシー運転手の試験が難しかったり、NYのように、タクシーの台数制限がなかったりするため、タクシー運転手になる条件は他の都市に比べ厳しくないようです。それにより、配車アプリも、タクシーの配車サービスも、待ち時間・台数・価格に大きな差がないのでしょう。
今後の可能性
「CHANNEL NEWS ASIAの記事2017/2/7付」によるとUberやGrabのプライベートハイヤーカーとタクシーの競争は続いており、さらに規制が加わることも考えられます。
しかし、交通局長官のNg Chee Mengさんは、「ピークの時間帯には、1日8000~10000人がUberやGrabのサービスを利用しており、通勤手段としてこのようなサービスを使っている人のためにも、サービス自体は必要である。」と発言しています。国としては、UberやGrabのサービスを禁止するような、厳しい規制をかける可能性は低いと考えられます。
《シンガポール以外のライドシェアに関する法整備と最近の動向に興味のある方は以下の記事をチェックしてください!》
今後もライドシェアに関する各国の動向には注目ですね!