こんにちは。nottecoスタッフの山下です。
NYの顔とも言える黄色い塗装のタクシー、イエローキャブは、映画のワンシーンにもよく出てきますよね?しかし、最近はNYでの車の移動手段として、UberやLyftなどの配車サービスが注目されています。
≪そもそもUber,Lyftって何?と思った方は以下の記事をチェックしてください≫
そこで今回は、イエローキャブに関して、また、その代わりとして注目を浴びる配車サービス(ライドシェア)に関する法整備と最近の動向について調べてみました。
イエローキャブの台数は制限されている
ニューヨークで、イエローキャブに乗りタクシー営業を行うためには、日本の二種免許のような、TLC免許を取得する必要があります。これは、筆記試験(2017年の合格率は70%)や、犯罪歴審査、薬物試験などが含まれます。さらに、イエローキャブにはメダリオンというマークがついていなければならず、このマークは約13000台に制限されています。
実は、このメダリオン、投資目的でも売買されていて、一時は100万ドルの値がついたことも!
タクシー運転手は自分の財力だけでメダリオンを買うことが難しいため、マネジメント組織から、リース料を払って、メダリオン付きの車(イエローキャブ)を借りている場合が多いそうです。
メダリオンを借りるだけでお金が必要なので、タクシー運転手は採算性の高いマンハッタン地区内しか移動してくれないなど、利用者にとっても不便な状況です。(イエローキャブの乗車拒否は禁じられていますが、実際には乗車拒否される場合もあるそう…)
そんな状況で注目されているのが、UberやLyftなどの配車サービス(ライドシェアサービス)です。
ニューヨークでUberやLyftのドライバーになるには?
ニューヨークでUberやLyftのドライバーとして働く時に必要な免許はTLC免許。
ハイヤー許可を得た車両で、あらかじめ指定された地点間でしか乗客を運ぶことができませんが、ドライバーにとってはメダリオンのない車で営業できることはとても魅力的です。
タクシー・リムジン委員会も認めるライドシェアの必要性
ニューヨーク市のタクシー・リムジン委員会は、行政の規制目的とイノベーション・競争の促進のバランスを取ることが優先課題であるとし、配車・決済アプリ認証制度や、ライドシェアに特化した事業区分を創設し、法整備を順次行っています。
2015年1月には、配車・決済アプリケーションに関する条例を制定。
同6月には、ライドシェアのプラットフォーム向けの免許に関する条例を制定しました。
主な内容としては、
・ドライバーの走行記録、運賃スケジュールを提出する
・利用者用の相談窓口を設置すること
・ドライバーはタクシー・リムジン運転手と同じ免許を保有すること
などです。
メダリオンは4年間で価値が5分の1に!?
UberやLyftが注目されたことで、メダリオンの価値は急速に下がっています。ニューヨークポストによると、2013年に130万ドルだったメダリオンの価格は2017年に24万ドルまで値を下げています1)。
UberやLyftなどの配車サービス(ライドシェア)が社会に与えた影響は大きいようですね。配車サービスは国・地域によって認められていたり、禁止されていたり、、
《アメリカ・ニューヨーク以外のライドシェアに関する法整備と最近の動向に興味のある方は以下の記事をチェックしてください!》
今後もライドシェアに関する各国の動向には注目ですね!