イギリスのライドシェア(配車アプリ)サービスを使ってみた

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こんにちは、notteco代表の東です。

 

昨年5月、イギリスに行きましてUberなどのライドシェアサービスを使ってきたのでレポートを交えてご紹介します。

ライドシェアと書きましたが、実際に使ってみると最早プロのドライバーだったり、法整備されてセミプロ的なライセンスを取得していたりと、必ずしも個人が空席をシェアする、というサービスではなくなってきているので、配車アプリとしてご紹介します。

イギリスで使われている配車アプリ

様々なサービスがありますが、イギリスでよく使われれているのはGoogleMapとも連携しているUber、Gett、myTaxiの三社と思われます。

今回は、UberとGettを使いました。

Uber


言わずと知れたUber(ウーバー)です。2007年に創業、全世界で月間6200万回も使われるという世界最大の配車アプリです。

Uber=白タクと思われる方も多いですが、Uber自体はアプリの名前。個人が人を運ぶサービスは、その中でもUberXと呼ばれるサービスです。

Uberの中には、ハイヤーが呼べるUberBlackや介助付きの車を呼べるUberAssistなど、様々なサービスが用意されています。

ちなみに、この手の配車アプリは、ある程度の規模になればどれもGoogleMapから呼び出せるシステムになっています。

実際、旅行中はそれぞれのアプリよりもGoogleMapで配車することが多かったです。
当時はGoogleMapで発着地を選ぶと、Uberのアプリが起動していましたが、今は配車完了までGoogleMap内で完結します。

今回は、uberPoolという、個人(正確にはuberライセンス的なものを持っている)が運転して、かつ移動経路が近いほかの乗客と相乗りする代わりに、乗車料金が割引になるサービスです。

呼んでみると、来る車は本当に普通の乗用車。心なしか黒塗りが多かった気がしますが、制約でもあるんでしょうか。

UberPool、相乗りで利用まではどんな人が乗ってくるのか不安もありましたが、実際に相乗りしてみるとバスで隣の席になった、ぐらいの感覚で全然違和感がなかったのが印象的でした。

これは、日本でも流行るだろうな、と思います。

 

Gett


一方で、Gettはイスラエル発の配車アプリです。呼ぶとプロのドライバーが運転するブラックキャブが来ます。

実際に乗ってみると、中はドライバーと完全に区切る仕切りがあったり、席が電車のボックス席のように向かい合って6人ぐらいまで座れるようになっていたりと、一般的な乗用車とは全然違うものでした。

アプリはこのような画面です。

その他で面白かったのが、バイク便のように荷物を運んでくれるサービスや、恐らく一時的なキャンペーンでしょうがシャンパンを運んでくれるサービスなど、変わったサービスも提供していました。

ちなみに、Uberどう思う?と運転手に聞いたら、「あいつらは素人で、俺らはプロ。安全性が全然違う。」と、非常にプライドを持たれているなと感じました。とはいえ、乗車してみても対して違いはないな、というのが正直な感想でした。

 

感想・考察

移動、という点ではどれも問題なく移動できますし、決済もオンライン、発着地点も予め伝わっているので外国人観光客としては非常に便利に利用できました。

ただ、快適さではUberPoolの方が勝っているな、と感じました。UberPoolで知らない人が乗ってきたり、そのために多少迂回することがあったりとデメリットもあります。一方で、運転手がかなり気を使ってサービスをしてくれるので使っていて気持ち良いです。

一方で、Gettで来るブラックキャブは、日本で乗るようなタクシーとは違い椅子も硬いし結構揺れるし、動くプレハブのような感覚です。客と運転手が完全に別れているので、接客、というより自動運転に乗っている感覚でした。不快、というほどではありませんが、少し安物感は感じました。

 

まとめ

各社微妙な違いはありますが、少なくとも観光客にとっての価値は
・オンライン決済
・事前に発着場所が合意取れている
・価格も安い
だと思います。ボッタクリの心配も、言葉が通じなくて不安になることもありません。

日本でもUberや日本交通の全国タクシーなどが配車アプリを展開しています。アプリでドライバーの評価機能がついたり、今後解禁される見込みのタクシー相乗りに対応すれば、安くてクオリティの高いタクシーが増えていくかと思います。

1年前に訪れたイギリスでのレポートでしたが、まだ日本は1年前のイギリスにも追いつけていないのが現状かと思いますので、ライドシェア業界としてもなんとかこの状況を打開したいと思いました。